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夏岩魚

日本全国津々浦々、梅雨明けが宣言されました。それにしても連日の猛暑日。はっきり言ってクーラー効きません。今月はまだ釣りに行ってないので、そろそろ腰をあげようかと思う今日この頃。

夏の釣りといえば私の場合、岩魚釣りです。ハイシーズンは気まぐれなヤマメに翻弄されっぱなしになるので、磨り減った神経を大好きな岩魚たちに癒してもらうのです。で、今作ってるのが夏の岩魚釣り用のネット。一つはお客さんので、これは間に合いそう。もう一つが自分用なんですが、夏岩魚の釣りはお盆休みまで。これが間に合うかが微妙〜。

岩魚ネット

間に神代タモ縮み、内張りにも神代タモ縮みという激シブの組み合わせはお客さんので、黒柿のグリップとめちゃ合います。もう一つは内張りにシャム柿の白太(白身)混じりを使った地味派手なのが私用。一番外にもシャム柿の白太混じりでちょっとクドイ。

岩魚ネット
09:02 | comments(2) | trackbacks(0)

Black persimmon

黒柿


「persimmon」とは柿のこと。ゴルフをされている方にはウッドのヘッドに使われているので馴染みの名前ですね。その柿の中で、稀に黒い色合いを内包するものがあります。一説では2万本に1本だとか千本に1本だとか言われていますが、どちらにしても貴重な木で、昔から茶器などで珍重されています。

黒柿黒柿の扱いは凄く難しく、柿渋をしっかり抜くのに水にじっくりつけた後乾燥させます。そのため、乾燥時に割れが起こりやすく、殆どの材は四方に割れがおきたりシミが伴い、故に無傷に近いものは恐ろしく高い値段になってしまうのです。

黒い色合いの出方は、木の面取りでも違いますが、のっぺりと黒色が拡がったものより、くっきりと縞模様が出ているほうが人気があり、当然市場価格も全然違います。縞模様をよく見ると、中心の黒線からにじむように墨色にぼけて拡がる様は、和紙の上にたっぷりと墨を含ませた筆で流麗に書き上げた一服の墨絵のように美しいのです。その縞模様が複雑に絡み合ったものを孔雀杢と呼び希少価値度がより一層上ります。


この黒縞が綺麗に出た部分をグリップに使って「岩魚」をオマージュしたランディングネットを作ってみました。黒柿の持つ侘びサビの世界と深山幽谷に棲む岩魚。とても合うと思うんですよ。
※ 写真:塗装途中なので表面が少し粗いので見えにくいですが、黒柿に少し孔雀杢が出ています。フレームにはシャム柿と黒檀と野趣あふれるタモを使い、ヤマメより野生味が強い岩魚のイメージにあわせました。写真のものはオーダーを受けて作っているものですが、自分用にも1本作りたいよ〜
(クゥ〜、渋い)。
※ 孔雀杢は材木屋さんにより、黒縞の表面にピーコックグリーンが出たものをさす場合もあります。
13:49 | comments(6) | trackbacks(0)
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