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鍾馗様

和ダンスを開けたら、ツンッと鼻を突く匂い。着物の虫除けとして、鍾馗様印の樟脳が昔は必ず入ってました。普通の洋服には「ナフタリン」で、樟脳は高級な着物用。今となっては懐かしいあの匂い。小さい頃、お正月に着物を着ると樟脳の匂いが漂い、子供にはかなりきつい匂いが、何時もと違う特別な日なんだとワクワクさせてくれました。

樟脳の元は楠の木。樟脳をカンファーとかカンフルと呼ぶため、楠の木はカンファーと呼ばれています。ちなみに、あのカンフル剤のカンフルは樟脳のことを言います(詳しくはwikiで調べて下さい)。下の写真はカンファーのバール。オレンジがかった褐色の木色に小さな瘤が特徴です。グリップ用に削っていると、鼻を突くあの匂いが漂い、小さい頃の記憶が甦ってきました。

ランディングネット
17:49 | comments(0) | trackbacks(0)

IM6

 トムモーガンがリリースしたIM6シリーズ。ウィンストンの名を世に広めた逸品。只今、レストアのため、2週間ほど前から工房に来ております。IM6 8'6" #3。 3つのセクションをつないで振った瞬間、実用度の高い竿だと改めて実感。

IM6素材は古いと言われますけど、個人的に今もかなり好みです。ググゥッと粘ってくれる感じはこの素材ならでは。まぁ、箸より重いものを持ったことの無い人からすれば、今の軽くてシャキーンとしたシャフトと比べれば重くて鈍重でしょうが、私は箸よりもっと重いものも持てますから、問題ありません(と、思っても自分のじゃないから、しょせん関係無いんですが〜)。

19:43 | comments(0) | trackbacks(0)

Tiger

写真のランディングネットは現在、完成品として工房に出しているフレーム内径30cmの尺ネットカーブモデル。本流トラウティストのルアー、フライフィッシャーにお奨めのサイズで、一番外フレームに花梨タイガーを使用しています。

花梨はマメ科の広葉樹。ミャンマーやタイ、ベトナムなどアジア圏に分布していますが、原木での輸出が禁止され、日本国内には入ってきていません。ですので、今あるものは、国内をグルグル回り、そのたびに価格が高騰していきます。

花梨の縮み杢は花梨タイガーと呼ばれ、光沢のある縞縞が赤茶の木色から浮き立ち、凄くきれいなんですけど、綺麗に縞が出ているものは少なく、また、色合いと杢の綺麗さから、床柱に使える材なら1本楽々5桁の価格になるのに、人気素材ゆえ常時枯渇状態です。ましてや、原木が入ってこないので、材木屋さんが秘蔵で持っていたものなんか、出せば瞬時に売れてしまいます。

ランディングネットのSP select modelに、岩魚用として花梨タイガーをフレームに使ったモデルがあります。現在持っている花梨タイガーがなくなれば、次に入手出来るかまるで判りません。なので、花梨の代用としてブビンガの玉杢をフレームに使おうか、それとも、花梨タイガーを使ったモデルを廃盤にしようか、悩んでいる今日この頃。
 


◆SK series / curved grip model, size:尺ネット(内径長寸:30cm)
◇Grip / 花梨バール
◇Frame / 花梨タイガー上杢、メープル、鉄刀木
◇Inner frame / タイガーメープル
◇Urethan painting / mirror finish
14:59 | comments(0) | trackbacks(0)

Mythological age

私の好きな木材に神代(じんだい)があります。何らかの理由で土に埋もれた木が、気の遠くなるような年月を経て、木色が独特の色合いに変わったものを神代と呼びます。宮城県産の神代や、秋田と山形にまたがる鳥海山の噴火によって埋もれて出来た神代が特に有名。

土中から掘り起こし手間隙かけて綺麗にした後、じっくり乾燥させる。通常より遥かに面倒なのに、土埋木ゆえ、綺麗な状態のものは少なく、表面上良くても切ってみたら、中は酷い有様なんて事も多々。労力の見合わない木材です。そんな厄介な木材使わなくてもと思っちゃいますが、木が好きな人なら、あの独特の色合いを見てしまったら、そんな苦労も吹っ飛んでしまうのでしょうね。

神代は1本1本色が違い、同じ色合いは共木以外はありません。色は大きく、茶神代、灰神代、黒神代に分けられています。材木屋さんでは黒神代が良しとされているようですけど、私が好きなのは灰神代。神代と言えばこの色と、代名詞になってるような灰神代ですが、墨色が実に魅力的で、この墨色は日本人の心の琴線にぐぐっぐいっと触れてくる気がするのです。

今回は、オーダー主様から、渋めの組み合わせでとの依頼だったので、その神代タモをフレームに使いました。それも極上の縮み杢まで入ってます。太陽光にさらすと、墨色がきらめき、渋いのにたまらなく綺麗(ウットリ)。神代の雰囲気を壊さないよう、グリップは黒柿、内張りに玉杢がバリバリに出てるタモを合わせました。

ランディングネット

ランディングネット

Landing net
塗装工程の途中なので、表面は荒れていますが、これがピカピカに仕上がったら、と思うと、今からワクワクします。でも、自分のじゃ無いから、出来上がり次第、手もとから離れちゃんですよね。

19:08 | comments(0) | trackbacks(0)
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