ここんところ、ロッドの修理やリビルドの依頼が以前と比べると、少なからず増えてきてます。いやいや、誠にありがたいことです。
工賃自体はぼったくってるつもりは無いんですが(本当か?)、グリップやリールシートの交換なんかは、まるまる1本竿を作るのと比べると、感覚的に高く感じてしまいます(実際は同じ金額かかってるんですけどね)。ちょいと物の良いリールシートなら8000円から10000円以上しちゃうし、コルクリングもクオリティの高いものはやはりギョギョっとする値段で、さらに往復の送料を負担していただくわけですから、結構な金額になってしまいます。
なので、出来上がって返送した時に、「と〜っても気に入りました〜」とか、「まさにイメージ通りです」とか、「コルクの違いでこんなに感触が変わるんですね」とかのお返事が来ると、その日はと〜ってもハッピ〜な気分になれます。
で、今回は、セージTXLのグリップと同じにしてちょ〜だいというご依頼です。リールシートはTXL純正モデルでスペーサーの木もまるっと同じものを使いました。コルクリングは当工房で4A+というグレード。これは殆ど5Aと言っていいレベルのとってもクオリティの高いものです。グリップを握った時の吸い付く感触は、一度知ってしまうとグレードの低いものが使えなくなる位違います。
グリップの形はTXLのグリップの長さ、各箇所の径に合わせて削りだしました。セージのグリップの特徴は、凹凸にメリハリがあり下手をするとモッサイ形になります。今回はかなり忠実に再現できました。