蒲田の解禁まであと10日と少し。そろそろ解禁の為の準備をするために、リールに巻かれた古いラインを取り替えようと思ったら、お気に入りのフルーガープログレスがいつの間にかサイレントクリックになっていた。センターねじを外しスプールを取ると、な、なんと、ラチェットがスリ減っている。僅かに残った先端部でかろうじてテンションはかかるものの、これでは、今シーズン使うには心もとない。
かと言って、またフルーガーを買うとこいつの出番がなくなる。かなりのお気に入りなので、修理をして使う事にした。だが、修理するにも新しくラチェットを作らないといけないから、解禁には到底間に合わない。なんかお手ごろで代用できるリールはないかとヤフオクを見てたら、ありました、1980年代のマーチン62。価格は市販の無名ブランドよりお値打ち。
誰も入札しないでねと思いっきり念を込めたら、ラッキーにも無事出品時の価格で落札でき、手もとにマーチン君がやってきた。箱から取り出し、しげしげ眺めていたら、フライを始めた頃の思い出が甦る。当時、ドルのレートは360円。だから、その頃のフライマン垂涎のオービスCFOはたしか3万円の後半くらいで(だったと思います、なんせ昔の事でよく覚えていません)、とても手が出ない(当時の3万は高い)。だから皆、ダイワや、舶来品好きはガルシアのリールやマーチンかフルーガーメダリストを買っていた。
それにガルシアかフェンウィックのグラスロッドの組み合わせが主流で、たまに渓で会ったお金持ちフライマンがオービスのヤマメスペシャル(竹竿のほうね)とCFOだったりすると、それはもう、ヨダレを垂らしながら見入ってしまった。
懐かしいね〜、マーチン君。最近はやたら太ったメタボデザインのワイドスプールが当たり前だけど、私はやっぱりスッキリしたデザインのナロースプールが好きだ。今年はこのマーチンと竹竿の組み合わせで楽しもう。そうそう、垂涎のCFOIIIはフライを始めて少し経った頃、大枚叩いて買いました。そして、今も現役で元気に活躍してます。
左からサウスベンド1105、フルーガープログレス1774、マーチン62。総てアメリカの量産メーカーのもの。当時はちゃちに見えたのが、年を重ねてどれも雰囲気のあるリールになってます。マーチンなんて外側はブリキですから、とても安くあげてますね。マーチンにはやはりアイボリーのラインが似合います。
ちなみに、マーチンはセンターがマイナスネジタイプの方がコレクターズアイテム。私もそっちが欲しかったのですが、出ていませんでした。コレクターズアイテムといっても、そんなに高くないので、折を見て手に入れようかな。