今まで使っていたラインの寿命がそろそろつきかけ、来シーズンは新しいラインにしようと思っている。一つは本流用のWF4F、もう一つはバンブー用のWF4F。今まで、RIOのロングベリーを使っていた。遠投用なのに柔らかめのラインなので本流、バンブー兼用で凄く気に入って使っていたが、残念ながら廃盤になってしまった。
それで、本流用候補として考えているのは、3Mのエキスパートディスタンス。これは#8ラインを使った事があるので、使用感は織り込み済み。はっきりって最強ライン、弾丸のようにぶっ飛びます。恐ろしく長いベリー部は初心者の人には逆に使いづらいが、テーパーをもったロングベリー部のお陰で、ロングフォルスが出き、20ヤードさきでも、絶妙なコントロールが効く。
もう一つは本流、バンブー兼用でセージのパフォーマンステーパー2。製造がRIOに変わり、ライン設計も一新された。ベリーのリアにハンドリングというテーパーがつき、ある意味ロングベリーになっている。本流ではただかっ飛ばすのみでなく、遠い所にもきちっとフライを落とさないといけないし、ドリフトのために20ヤード先でもL字やU字に曲げて落とす時もある。そんな時、ベリーが長いとフォルスを長くとれるので、コントロールが効きやすくなる。また、エキスパートディスタンスほど、えぐいラインじゃないのでバンブーにも兼用できる。
それと、もう一つ気になるのがあった。ヤフオクにかなり前から出ていたスティーブ・レイジェフモデル。ライン番手が4/5という変則ラインで、説明によるとエアフロ社のもので、レイジェフがデザインしたものらしい。眉唾かもしれないが、あのレイジェフが本当にデザインしたものなら一度試してみたい。値段も2500円とお値打ちなので、その内買おうと思っていたら、完売してしまった。
そんな折、このラインを購入した人がヤフオクに未使用品で出品していたのだ。速攻で落札し(当初価格より少しお値打ちで落札できました)届いた。ワクワクしながら封を開けると、やけに太いラインの束。通常、WFラインはランニングが細いので太い所と細い所がはっきり判るが、このラインはどう見てもレベルラインにしか見えない。やられた〜。やっぱし眉唾物だったか〜。
それでも、一応ほどいてから、ノギスで太さを測るとちゃんとテーパーがついている。おそろしくスローテーパー、なんだかな〜よく判らんラインだ。見ていてもらちが明かないのでリールに巻いて近所の公園で試投をすると、さっきまでの不信感がラインと共に吹っ飛んでいった。
ラインスピードと切れのあるラインは3Mなんかが出しているが、このラインはトルクがある。特にループがターンする手前ぐらいから逆にグン、ググンとパワーが増えるような錯覚に陥る。スローテーパーで全体に太くした理由がこれでよく判った。シュートすると、パワーの塊りが吹っ飛んでいくかのように出て行く。確かに凄い。向かい風の中でも、これならフライをターンさせてくれそうだ。
ただし、これはグラファイトロッド、それもかなりスティッフな竿でないと竿のほうが負けてしまうし、無風時だとパワーありすぎで繊細な落とし方には不向きだ。そうなると、結局もう1本ラインを買わないといけないな〜。となるとセージのパフォーマンステーパー2になるか、それか、バンブー用にターン性能の良い、3Mのレフティ・クレー・シグネーチャーもちょっと気になる。
※ラインはベージュにオリーブを混ぜたような渋い色でなかなか好み(3Mのウィローカラーに似ています)。ただし、コーティングはあまり良さそうでは無いので、1年こっきりの使用になりそうだ(まぁ、2000円台ですから文句は無いです)。リールは1950〜60年代のサウスベント社のNO.1105モデル。この形は同時期に他社でも出ているので、OEMで出していたのでしょう。塗装をはがすとアルミの鈍い色が出て、グラファイトロッドにも合いそうです。